Special End.
地域の新たな価値を創出することをミッションとしたクラフトビール専門店Special End.
COMISSIONOMORI SANNO BREWERY
APPROACH SPATIAL DESIGN,
DURATION2021-2021
TEAMKadoya Kensetsu, ido, SHIMADA NEON
project thumbnail
大田区西蒲田にあるクラフトビール専門店Special End.のための店舗デザインのプロジェクトである。CHArによる地域密着型の不動産会社/工務店/まちづくり会社のためのコンサルティングプログラム「パートナーズ」のメンバーであり、大森を拠点し広く地域に根ざした事業や活動を展開するカドヤ建設の野口晃一氏から、大森山王ブルワリーを運営する町田佳路氏を紹介されたのがプロジェクトのはじまりである。Special End.は、ビールを通して地域の新しい魅力や価値を生み出すことをミッションとし、「グラウラー」というビール専用の水筒に樽生ビールを入れテイクアウトで楽しむ新しいライフスタイルを提案しているクラフトビール専門店である。長年、培ってきたカドヤ建設/野口氏との関係性から、町田氏のような地域プレーヤーと出会えることは非常に嬉しいことである。
project photo写真:平松市聖地域との関係を大切にした店舗にするために、単一の世界観で空間をラッピングするような作り方ではなく、ゴロっといくつかの物が置かれることによって空間が構成されるような作り方を試してみた。ピンク色のタイルによる直方体オブジェを店内に分散して配置したのはその結果である。
project photo作成:CHAr各オブジェは、カウンター、ベンチ、サイン、シンク、サイドテーブルなど、大きさや場所によって異なる役割が与えられている。 タイルの色は、大森山王ビールの最初の店舗であるHi-Timeが面する商店街の道の色から着想を得たが、最終的な色味は町田氏と現場で議論し決めた。
project photo写真:平松市聖特徴的なタイル/オブジェは、常連客の多い大森山王ビールの1店舗と関連していることを無意識に感じられる仕掛けになっている。
project photo写真:平松市聖
project photo写真:平松市聖
project photo写真:平松市聖
project photo写真:平松市聖
project photoタイルは周辺の建物のエントランスや塀などにもよく使われているため、視覚的に周辺との連続性が感じられることに寄与している。
project photo写真:平松市聖住宅街のなかでビールを飲む、買う、水筒に入れるという一連の経験が楽しく豊かに感じられるような店舗になった。

■建築概要

施主:大森山王ブルワリー

所在地:東京都大田区西蒲田

設計:CHAr

施工:カドヤ建設

ロゴ・サインデザイン:ido(飯田将平+岡嶋柚希)

ネオン:シマダネオン(森山桂)

完成:2021年11月

写真:平松市聖