私たちは「つながり」こそが、21世紀の都市および居住環境をつくる最も重要な要素であると確信しています。人と人のつながり、時間のつながり、それを支える空間のつながり、近代は効率性や経済合理性を追い求めてきた結果、こうした関係を切断し個や私を強調することで社会をつくってきました。CHArは、孤立化・分断化する人/時間/空間を再び繋ぎ合わせ、新たな価値観と想像力によって、21世紀の社会に求められるネットワークを創造します。
2050年には世界における都市居住者の人口は全体の68%となり、情報化と資本主義のさらなる展開により社会を最も重要な基盤の一つである住環境は大きな転換を求められます。住宅や家といったビルディングタイプに限定されず、地域社会やコミュニティまで含めた包括的な視点から住環境モデルの大胆な構想と再編が求められています。CHArは小さな手すりの改修から、大きな都市の計画まで、スケールや領域を横断しながら次の時代に求められる新たな住環境モデルを発明し、実装することをミッションとします。
CHArでは2050年の未来に向けて能動的にアクションを展開していくために、活動指針となる7つの項目をAGENDA2050として設定しています。7つのアジェンダは社会モデルの再編に向けCHArが住環境を切り口に集中的に取り組んでいくトピックです。今後、各アジェンダをもとにしたプロジェクト、デザイン、リサーチが展開され、アジェンダそのものも定期的に更新されていきます。また、アジェンダを掲げることで試みに共感し、一緒に伴走したいというプレーヤーと出会えることを期待しています。